香川県の収納建材メーカー、南海プライウッド株式会社様の大阪ショールーム。
私が所属するライフオーガナイザー協会がショールームを監修しており、お披露目会ということで見学する機会をいただきました。
大きな特徴は、まるで本当に家族が暮らしているような間取りとリアル収納を体感できるショールームだということです。
家族が快適に暮らすための「仕組み」が詰まったショールーム収納についてまとめてみました。
ライフオーガナイズがベースのショールーム収納
ショールームのコンセプトは「共家事(ともかじ)」
家族それぞれが主体的に家事ができるように、ストレスなく暮らせるようにと、隅々まで考え尽くされた間取りや収納の仕組みは必見です!
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フロアガイドの冊子には、「田中家」の家族プロフィールが書かれており、夫婦とお子様2人が住んでいるという設定。
ショールームではこの田中家の暮らしが再現されています。
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空間の仕組みづくりは「人」がいないと成り立ちません。
単に美しく物が並べられた空間は生活感のないものとなってしまいますが、こちらのショールームでは「暮らす人や行動」がしっかりと設定されています。
ライフオーガナイズの片づけでは、まず「どんな暮らしがしたいですか?」と思考の整理で、理想の暮らしをイメージするところからスタート。
その上でつくりあげられた「住まう人に合わせた収納の仕組み」はとてもリアルで、説得力があるんです。
「南海プライウッド様xライフオーガナイズの片づけ」のショールームは、家づくりの前はもちろん、家の仕組みの見直しにも参考になるヒントが満載です。
見どころ① 家族の動きに合わせた間取りと収納
よく「生活動線」「家事動線」と言われますが、家族の行動や生活スタイルに合わせた間取りや収納の仕組みを整えると、家事や物の出し入れにあちこち移動する時間が無くなり、とても楽に生活しやすくなります。
ショールームでは「ここにこれがあると便利!」「そうそう、これがここに欲しかった!」という箇所ばかり。
いくつかご紹介しますね。
・玄関は一括収納で必要なものを取り出しやすく
こちらは玄関の一括収納スペース。
家族全員がここを通って外出するので、必要な物が取り出しやすく収納されていると便利です。
ポイント
- 手が届きやすいヘルメット置き場や、充電が楽にできるコンセントの位置。
外出時や、帰宅時にスムーズに物が取り出せて、戻しやすい仕組みですね。 - スーツケースやゴルフバック、アウトドアグッズなど、いざ必要な時に探さずサッと取り出したい。
嵩張るものがスッキリ収納できるスペース!
住む人が持ちたい物に合わせて空間をつくることで快適な空間になりますね。
・痒い所に手が届く! あったら嬉しい収納
「おお!」と見学している私たちライフオーガナイザーの反応が大きかったのが、玄関収納にある姿見の鏡裏収納。
鏡が扉になっていて、その裏にこんな便利な収納スペースがあるなんて!
ポイント
- 鏡を開けると収納スペースになっている。
- 出かける時に忘れがちな「学校の保護者用ネームホルダー」や「マスク」が掛けられる。
- 除菌・消毒セットも収納できる
細々したものも、鏡の扉を閉めればスッキリ見えるのが嬉しいですね。
・洗面・ランドリースペースは動線重視で家事を楽に
玄関収納スペースからすぐの場所にあるのが洗面・ランドリースペース。
ランドリースペースを通って、浴室・洗面台に繋がっています。
左の写真の棚下には乾燥機が設置できるようになっているので、乾いた洗濯物を取り出して直ぐに上の棚で畳んだり、アイロンがけが出来ます。
使いたい物を使いたい場所の近くに収納できると本当に楽です。
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スマホを置けるスタンドが壁に取り付けてあったり、アクセントクロスを取り入れるなど、気持ちを楽に家事をするための工夫も参考になりました。
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右の写真のスペースには掃除道具一式が取り出しやすく収納されています。
ポイント
- 掃除グッズは 取り出しやすい一括収納
- 収納スペース内で充電できる!
- フックや扉裏を活用した収納
- 上段は持ち手付きストッカー、下段はボックスを台車に載せることで取り出しやすく。
赤丸で囲んでいるコンセントの位置も「ここにあって欲しい」と思うところに配置されています。
浴室まわりも、家族の動きに合わせた仕組みに。
ポイント
- 脱いだ衣類を浴室扉の横にあるランドリーネット(赤丸のもの)に入れて、お風呂に入ることができます。
- 最後に入浴した人がランドリーネットを洗濯機に入れるだけでOKな仕組み。
ランドリーネットを掛けておくフックを1つ取付けるだけで、家事が楽になりますね。
家事がしやすいな、家事動線が素晴らしいな、と感じられるスペースでした。
このランドリースペースには、防災グッズや季節の家電を収納するスペースもあります。
玄関に続く通路沿いに収納されているので、万一の時も取り出しやすくなっています。
見どころ②「共家事(ともかじ)」を促す収納の仕組み
家族のなかでも、得意な片づけ方や、片づけやすさは人によって違います。
家族全員がチームとして家事に主体的に取り組むには「その人に合った仕組みづくり」が欠かせません。
・ファミリークローゼットは一目で分かるオープン収納
こちらはランドリースペースから浴室・洗面台を通ってリビングに入るまでの通路にあるファミリークローゼット。
オープン収納で、どこに何があるのか一目瞭然!
これなら家族それぞれが自分でとり出せて、片づけられますね。
ポイント
- 子供服収納スペースは奥行が45㎝と浅めで取り出しやすい。
- ハンガーバーの高さも棚板も調節できる。
- 夫婦の衣類収納スペースは奥行が60㎝。
- サイズや用途、アイテム別に収納しやすい。
写真には写っていないのですが、中央には姿見があります。
玄関収納と同じように鏡が扉になっていて、その裏にアクセサリーなどが収納できる仕組みに。
オープン収納は、物が増えて詰め込んでしまうと見た目もごちゃごちゃしてきて使いにくくなってしまいます。
このファミリークローゼットは枠組みがしっかりしているので、「どこに何を置く」という定位置を決めたり、「ここに入る分だけ持つ」という適正量の管理がしやすそうなのもいいなと感じました。
・キッチンは家族で共有できる収納
キッチン収納も他の場所同様、どの棚、どの引出しを開けても、しっかりと必要な物が収められています。
写真はキッチンのほんの一部ですが・・・、ここだけ見ても本当にリアルですよね!
調理家電もいろいろと配置されていますので、どこに何を置いたらいいのか、とても参考になります。
キッチンやリビング収納など、家族全員が使うスペースは「物の場所が共有できていること」が大切です。
そのために「ラベリング」は有効ですね。
食材などもカテゴリー別に分かれていて、ラベルが貼られているので、どこに何があるのか聞かなくても分かります。
引出しにちょうどピッタリに揃えられた収納用品!カトラリーケースも引出しの付属品ではありません^^
子供でもお手伝いがしやすい高さ、物の配置になっています。お弁当づくりの時間も短縮できそうな仕組みですね。
他にも鍋やキッチンツールの収納、パントリー収納、食器収納など、見どころは沢山ありますので、あちこち開けてみてください!
見どころ③ 片づけたくなる!「お気に入りスペース」
整った空間を維持したいときに効果が大きいなと思うのが「家族のお気に入りスペースを作る」ということです。
我が家でも、気づくと散らかっている空間だった部屋に「夫の趣味スペース」を作ったことで、全く散らからない空間になりました。
「片づけたくなる仕組みづくり」ってとても大事だなと実感しています。
ショールームは「こんな空間なら片づけたくなる!」という場所ばかりでした。いくつかご紹介しますね。
・ホビースペースの掛ける収納
左の写真は、アウトドア派のパパのホビースペース。玄関近くにあります。
こんなスペースがあったら、本当に嬉しい。
自分の大切なものだけが詰まった空間は片づけたくなりますね。
右の写真は、キッチン近くのパントリーの一部が、ママがフリマアプリで売る商品を梱包するスペースになっています。
パントリー収納はストックを中心に物を詰め込みがちですが、敢えて「物を手放すためのスペース」を作っているところが凄い!
梱包材などの在庫管理もしやすそうですし、家の中の物をうまく循環させる仕組みづくりは、整った空間を維持することにも繋がります。
ポイント
- 有効ボードを活用した壁面収納。
- 「掛ける収納」にすることで取り出しやすく戻しやすい。
- 作業スペースが広く使えて、空間にも余裕が生まれる。
- 見た目もオシャレ。
この有効ボードとフックは南海プライウッド様の商材だそうです。
この収納スペースの中にもコンセントがあるのがいいですね。
「使ったら戻す」が習慣になりやすい、素敵な空間だなーと思いました。
・リビングは家族がストレスフリーで過ごせる収納に
片づけのお悩みでも多い「リビング」。家族のモノが集まる場所ですが、特に子供が小さい時はおもちゃなども増えてしまいがちですよね。
そんなリビングも「何をどこに戻すのか」がはっきりと決まっていると、家族がストレスフリーでくつろげるスペースになります。
特にいいなと感じたのは、リビングにある「子供の学用品収納スペース」です。
ポイント
- リビング学習のための学用品一式が収納できる。
- 取っ手付きの文房具収納で持ち運びカンタン。
- 使い方次第では、ランドセルも置ける。
学用品に合わせた収納アイテム選びはとても参考になりますよ!
さらにその上には子供の絵を飾るスペースが!
この壁と壁紙の間にマグネット材が入っていて、押しピンやテープでとめなくても、壁にマグネットがくっつくんです。
マグネット壁紙などもありますが、針が落ちる危険も無いし安心ですよね。
テレビボードの下も敢えて空間を作っておもちゃ収納になっているので、出し入れが簡単で、片づけやすそうです。
家づくりの過程で「こんなリビングにしたいな」というのが事前にイメージできていると、スムーズに進められますね。
南海プライウッド大阪ショールームの見学方法
他にも、収納のノウハウなど、まだまだ見どころは盛りだくさんですが、聞くより、読むより、実際に見学に行って体感いただくのが一番です。
南海プライウッド様の商材も、例えば棚板などは、ビックリするくらい軽いのに丈夫!
重みで歪んできても、物をどけて半日ほど置いておくだけで真っすぐに戻る材質の板でつくられているそうです。
そういった素材も実際に触って確かめることができるので、おすすめです。
今回貴重な見学の機会をいただきました、南海プライウッド様、ありがとうございました!
ショールーム見学は予約制になっています。下記、南海プライウッド様のHPから見学予約をして頂けます。
大阪以外に、東京、名古屋、香川にもショール―ムがあります。
直接見学に行けないけど、ショールームは見てみたい!という方には、Webでバーチャルショールームというものもありますよ^^